岩国市近郊で夏涼しく過ごしやすい家をご検討の方は、季美の住まい株式会社にご相談下さい。 | 気密性・断熱性・耐震性にこだわる注文住宅

近年、デザイナーズハウス等の呼び方で、軒の出をゼロにした、真四角な建物を多く見かけます。

この軒ゼロの建物では真夏の強烈な日差しを遮る事が出来ません。昔からの和風の建物は、この軒の出を深く取ていました。これは夏の太陽の強烈な日差しは南側の高い位置から降り注ぐので、この夏の強烈な日差しを遮り、逆に冬は太陽の位置が低いので、冬の日差しは取り込めると言う工夫がされていました。

しかし、軒の出の無い真四角な建物では、夏の光を遮る事が出来ず、室温は上昇を続けます。この日射を遮るには、アウターシェードなどを設ける必要が出てきます。

また軒の出の無い建物は壁の痛みや雨漏りの原因になる事もあります。出来る限り南側には夏の日差しを遮る軒を設け、総二階の建物などでは２階部分にベランダやバルコニーを設けるなどの工夫をして、夏の日射を防ぐ工夫をおこないましょう。

他にも夏の室温上昇の原因になる太陽の西日ですが、西日は太陽が低い位置で長く照り付けられるので、軒の出を長くして西日を遮る事はできません。その為、建物の北面、西面では出来る限り窓などの開口部を減らし、場合によってはアウターシェードなどを設ける工夫が必要になってきます。

断熱性能・気密性能を向上する事は、冬は建物内部の熱を逃がさない為、冬暖かい家となります。一方、この断熱性能は家の外部からの熱を遮断する事にもなりますので、夏も快適に生活する事が可能です。外部からの熱が伝わりにくくなるので、エアコンの効率も上がり、省エネで快適な生活を送る事も可能となります。

中にはアルミ箔などを使用した遮熱を売り物にする商品もありますが、遮熱に関してはある程度の断熱性能を超えれば、あまり影響がないとの話もありますので、ご注意頂ければと思います。

また地中熱などの自然エネルギーを利用した商品などもありますが、過度の期待をする事は避けた方が賢明かもしれません。

不要な設備等に費用をかけるよりも、サッシの断熱性能の向上や断熱材自体の厚みを増やすなど、断熱性能自体を向上した方が、費用対効果を感じやすいと

これは真夏よりも初夏や初秋の時期に一番当てはまるかもしれませんが、近年は５月のゴールデンウィークあたりから暑くなったり、９月中旬を過ぎて季節的には、そろそろ秋を迎える時期になっても、まだまだ暑さが続く事が多くあります。

窓を閉め切ってエアコンを掛けるほどではないが、窓を閉めていると暑くて過ごしにくいと言う季節が長くなっていると思います。このような時に最適な通風計画が出来ていないと不要な熱が室内にこもり、窓を開けても快適に過ごせない事が起こるかもしれません。

部屋の２面に開口を設けて通風の効率を上げる、家の高い位置に窓を設けて、上昇気流を利用した排熱の窓を設けるなど、きちんとした通風計画を行えば、部屋にこもる熱を効率に排出し、快適に生活する事が可能です。

真夏でもなく、真冬でもない中間期にこそ、しっかりとした通風計画で快適な生活を送りましょう。